温楽隊のプロフィール

トップ活動の記録メンバースケジュール



温楽隊は1980年台の終わり頃に、千葉県市川市の西端にある国府台高校のブラスバンドの卒業生を母体として作られました。当時多くの大学にニューオリンズやディキシーランドジャズのバンドがありましたが、国府台高校は高校では珍しくブラスバンド内にディキシーバンドがありました。というより、ディキシーバンドから発展してきたブラスバンドがあったというのが正確なところです。現役高校生のときデキシーをやっていたOBの中には結婚式などで臨時編成で演奏しているグループもありました。ある日のこと同期の榎本、明石が東京駅の近くの居酒屋から1つ先輩の島崎さんに「結婚式の盛り上げ役だけじゃなくてバンドをつくろう」と電話をしたのがきっかけで温楽隊の一歩が踏み出されました。その後しばらくはなかなかメンバーが集まらず、細々と練習していました。当時の練習風景です。

高校でのデキシーバンドの名前は”オンチーズ”といいました。当時残念ながら活動を停止していましたが、復活の日のためにもオンチーズの名前を名乗るわけにはいかないと、当時よくミーティングに利用していた市川駅近くのレストランの名前をもらって「オールドアスコットクラブハウス」バンドと名乗りました。当時、バンド名をスーザフォンに張り付けて市川駅コンに出演しました。
 オールドアスコットクラブハウスバンドは国府台高校ブラスバンドのOB会の結成のなかで昔オンチーズをやっていたOBやジャズが好きな新しいOBからも入ってくれる人がいて、ようやく7、8人のメンバーがそろっていました。コルネットの河上さんはブラスバンド結成当時の中心メンバーで、彼によってバンドは大きくレベルアップしました。
 同じ国府台高校ブラスバンドのOBを母体にしてできたビックバンド”いもばんど”とは共通のメンバーもいてたまにコンサートにも呼んでもらいます。
 当時デキシーには欠かせないバンジョーがいなく、河上さんはバンジョーバンドでバンジョーを修行、トランペットと持ち替えて演奏していました。そのときバンジョーバンド(東京で活躍中のバンジョーストンパーズ)の人たちと知り合ったおかげで、今の充実したバンジョーがあります。

いつだったか、もう少し実態にあったバンド名にしようと考えた結果、”温楽隊”という名前になりました。深い意味はないんですが、横文字でないところと究極的に単純な名前というところが”いもばんど”と共通しています。だれでも参加できる音楽の特徴と居心地のよさを表現しているともいえます。いまでは国府台高校にこだわらず、千葉県を中心にして活動を続けています。
 営業担当の寺田さんが仕事をとってきてくれるので演奏の機会は豊富です。各地の祭り(市川真間、佐倉、馬橋など)やストリートでの演奏を年に数回行い、ライブハウス借り切りで忘年会を兼ねたライブも2回ほどやりました。2002年には第2回新宿トラッドジャズフェスティバルに参加しました。銅羅(新宿の居酒屋で日曜日の午後にはライブを行っています)の日曜ライブに集まる人たちからは音楽的によい刺激を受けています。
 温楽隊には特別のスタイルというのはなく、スタンダードナンバーを中心にデキシーの定番、ニューオリンズジャズのなかから少しずつレパートリーを増やしています。お祭りでは”おじいさんの古時計”や”明日があるさ”などもやります。これらの”歌謡曲”が温楽隊の特徴といえるかもしれません。
 これからも地域に根ざした”歌謡デキシー”のバンドとして細く長く活動を続けることでしょう。


Copyright © 2003 ONGAKUTAI All rights reserverd.